加賀國スイム譚 第一巻

スイム譚

3月9日・10日に金沢プールで行われた「JSCAスイミングフェスティバル」に行ってきました。

前日の朝、高速バスで北陸道を一路金沢に向かい12時過ぎに到着です。

バスに揺られてお腹が空いたので金沢百番街あんとで金沢の寿司を味わいます。

あいにくの雨ですがせっかくの金沢なので荷物はホテルに預け近辺を観光します。

北陸バスの1日フリー乗車券を購入してひがし茶屋街をめざします。

ひがし茶屋街の入口にある老舗洋食屋の「自由軒」です。

石造りの建物で1909年の創業以来受け継がれた伝統の味を守り続け、いまも人々に愛されているそうです。

お昼時は過ぎていますが、人気の店は行列ができています。

ひがし茶屋街は金沢文化を代表する茶屋街のひとつで、大勢の観光客の姿が見うけられます。

格式ある割烹や、お洒落な町カフェ、伝統工芸を扱うセレクトショップなどが立ち並び金沢らしいグルメやショッピングが楽しめるようです。

文政三年(1820年)に加賀藩がこの近辺に点在していたお茶屋をここに集めて町割りをしたそうです。

格子戸と大戸、それに二階の造りが高い街並みは加賀藩時代の面影を今に残しています。

その代表的な建物が志摩です。

これまで手を加えることなく、江戸時代そのままに残っており、国指定重要文化財になっています。

茶屋街の裏通りをぶらり散策してみます。

車が入れないような狭く入り組んだ道路を進み、ちょっとマニアックな感じの風景を堪能してみます。

ちょっと薄暗い路地を奥にどんどん進んで行くと神社があります。

慶長四年(1599年)二代藩主前田利長公が藩祖前田利家公をお祀りした、元の加賀藩社「卯辰八幡宮」の宇多須神社です。

宇多須神社でお詣りをすませ、路地をさらに進みます。

外国の観光客もなぜか街の風景に溶け込んで楽しませてくれます。

TVや雑誌にたびたび紹介されるような有名な場所ではないのですが、こういうところが「金沢らしい」のかもしれません。

着物姿で普通に歩いている光景も「金沢らしい」。地味な裏通りが華やかに見えます。

ひがし茶屋街は金沢の三つの茶屋街のなかで一番人気が高い場所ですが、それ以外に「主計町」や「にし」の茶屋街も「ひがし」ほどの混雑はなくて、落ち着いた風情を楽しめる穴場的な観光スポットになっています。

ひがし茶屋街から歩いて10分ほどのところにある主計町茶屋街を訪ねてみます。

浅野川大橋を渡った向こう岸に、浅野川に沿うように主計町があります。

浅野川大橋のたもとから浅野川の堤防に沿って茶屋がズラリと並んでいます。

ひがし茶屋街と同様、国の重要伝統建造物保存地区に指定されています。

「主計町」と書いて「かずえまち」読みます。

加賀藩士の富田主計重家(とだかずえしげいえ)がここに上屋敷を構えたことが町名の由来だそうです。

明治に入ると多くの遊郭が並ぶようになり、金沢三茶屋街の一つとして「ひがし」、「にし」に並び称されるようになったそうです。

茶屋と浅野川に挟まれて並んでいるのは桜の並木です。

この主計町茶屋街にあって他の二つの茶屋街にない魅力は、この桜並木だと思います。桜にはまだ少し早いのが残念です。

川沿いの道から一歩裏通りに踏み入れると、有名な「暗がり坂」があります。

坂の上にある尾張町(尾張から商人を連れてきて住まわせた町)から、商人たちが夜な夜な人目につかぬよう暗がりにある坂道を下りて、遊郭のある主計町に向かったといわれる坂です。

坂の上には久保市乙剣宮という神社があり、その神社の境内に木が生え茂り、夜だと真っ暗になるのだと思います。

この神社の向かいは文豪、泉鏡花の生家があった場所で、泉鏡花が子供の頃、この暗がり坂を通って学校に通ったという謂れもあります。

主計町にはもう一つ有名な坂があります。

その名も「あかり坂」。

「暗がり坂」のそばの坂でしたが、こちらは特に名前はなかったそうです。

金沢市民から、土地にゆかりのある作家、五木寛之氏に依頼があり、氏が作品の中で登場人物に命名させる、という形でこの坂は名付けられました。

あかり坂の上り口に標柱があり、そこに五木寛之氏の言葉が刻まれています。

「暗い夜のなかに明かりをともすような美しい作品を書いた鏡花を偲んで、あかり坂と名づけた。あかり坂は、また、上り坂の意(こころ)でもある」

あかり坂を降りると狭い路地へと続きます。

腕を伸ばせば向かう家どうしの壁に触れるような、そんな狭い路地が迷路のように入り組んでいます。

振り返ると、あかり坂へと続く細く狭い路地。

主計町の人以外は通ってはいけないような雰囲気を漂わせています。

金沢にはこのような裏通りが多くあるようですが、人が集まる観光地とこのように極端に狭い裏通りが直接つながっているいる場所は結構珍しいそうです。

どこからか芸妓さんの三味線や太鼓の練習の音が聞こえています。

ひがしとは全く違う雰囲気があり、この裏通りこそが主計町の最大の見どころです。

浅野川沿いの表通りから主計町茶屋街を訪れる人は、あかり坂を見つけるのに少し苦労するかもしれません。

表通りから裏通りに入って、さらに細く狭い路地を入った先にあります。

ひがし茶屋街よりも規模が小さく、目立ったショップや土産物屋が少なくて少し地味な印象もありますが、かつての茶屋街の姿が色濃く残っていて、人通りが少なくてとても落ち着きます。

ホテルへの帰り道に、金沢の食文化を支える「市民の台所」として親しまれている近江町市場へ立ち寄ります。

狭い小路に約1800の店が並び、新鮮な海の幸や地元の野菜や果物などが豊富に揃っています。

夕方なので観光客も少なく空いていました。

お酒のつまみになるものを少し買い、ホテルに帰って小宴会です。

翌朝、金沢駅から北陸鉄道浅野川線に乗り、磯部駅で下車して金沢プールに向かいます。

第41回JSCA全国マスターズスイミングフェスティバルの会場の金沢プールです。

3月9日、10日の両日ここ金沢プールで開催されます。

取り合えず2種目にエントリーしてます。泳ぐだけですが・・・・

大会終了後、金沢駅前にあるホテル金沢で開催された懇親会に参加しました。

金沢芸妓さんの特別公演が始まり、三味線、太鼓の演奏を聞くと、どこかで聞き覚えのある音色に思えました。

金沢芸妓の舞も披露して頂きました。

お茶屋は本来、一見さんお断りなのでなかなかこのような機会はありません。

ほんものの芸にふれ、磨き抜かれた芸を堪能する良い体験をすることができました。

日々稽古を重ね、江戸時代からの伝統を継承しているのが金沢芸妓で、その磨き抜かれた伝統芸は国内外から高く評価されているそうです。

芸妓さんにお話しを伺いましたら、主計町茶屋街の仲乃家の芸妓さんだそうで、主計町で聞いた三味線と太鼓の音はちょうどその日が練習日で集まって練習していたのだそうです。

今日は、スイミングの結果は相変わらずでしたが、夜はなかなか良い体験が出来ました。

第2巻につづく・・・・・

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