加賀國スイム譚 第二巻

スイム譚

今朝は、昨夜のJSCA全国マスターズスイミングフェスティバルの楽しい懇親会の余韻がまだ残っています。

朝食をたっぷりととり、今日の行動を開始します。

今日は白山市にある加賀一ノ宮白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)にお詣りにいきます。

全国に3000社余りある白山神社の総本社で、地元では「白山(しらやま)さん」と呼ばれて親しまれています。

金沢駅から朝に直通のバスがあるのですが、本数が少ないので乗り遅れないように駅に向かいます。

時間が過ぎてもバスが来ないので少し心配しましたが、朝は渋滞で混んでいるのだそうです。

路線バスなのですが、運転手さんは所どころで観光案内をしてくれとても親切です。

一の宮のバス停で降り神社に向かいます。

神域の玄関にあたる一の鳥居です。装飾を施した明神型の大鳥居は高さが6.4mあり、石造りでは日本有数の大きさだそうです。

鳥居をくぐると白山比咩神社の由緒が記載された案内看板があります。

白山比咩神社は遠く神代の昔、霊峰白山をご神体山として生きとし生けるものの「いのち」の祖神である白山比咩大神をお祀りしたことにはじまり、矢祠の創建は崇神天皇の七年(紀元前91年)と伝えられているそうです。

鳥居の奥に、楓などの樹木に覆われたおよそ250mの表参道が続きます。

表参道の中ほどに琵琶滝があります。清冽な谷水を手取川に注いでいます。

表参道の手水舎の前にしめ縄が掛けられた御神木の老杉があります。

根元の周り約12m、胸高幹周り約10m、樹高42mの巨木で、樹齢はおよそ800年といわれています。

清冽な水があふれる手水舎です。

天皇陛下が詠まれた歌が掲げてあります。

一の鳥居、二の鳥居、三の鳥居をくぐった先に神門があります。

神門をくぐると拝殿が現れます。

切妻造り、銅板葺き、檜造りの優美な姿の拝殿です。

ご祭神は白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)、伊装諾尊(いざなぎのみこと)、伊装再尊(いざなみのみこと)の三柱です。白山比咩大神は菊理媛尊(くくりひめのみこと)とも云うそうです。

菊理媛の「くくり」は「括る」にもつながり、現在は「縁結びの神」としても崇敬を受けています。

境内内部は苔むしていて、歴史を感じさせます。

参拝をすませた後、授与所で御朱印を頂きました。

帰り道は北参道の鳥居をくぐり鶴来駅に向かいます。

バスの本数が少なく、ちょうど良い時刻のものがありませんので散歩がてら駅まで散策します。

途中、何やら気になる標識があります。

白山手取川ジオパーク、手取川七ケ用水と記載されています。

白山から手取川河口にかけての一帯はすぐれた自然遺産・文化遺産が多数あり、白山市ではこうした地域資源を再評価し、ジオパーク活動を推進しているのだそうです。

ここ”手取川七ケ用水”もそのジオパークの一つに認定されているそうです。

昔、手取川から取り入れる七つの用水があり、明治36年に取り入れ口を一つにし、手取川七ケ用水となったそうです。

白山比咩神社の門前町の鶴来は、美濃へと通じる鶴来街道の要衝であり、商業の拠点として栄えた町です。

古い町屋や商家のたたずまいも、金沢と少し違った趣があります。

町中のメインストリート沿いには、古い街並みが残っています。

松本清張のゼロの焦点の一場面にも登場し、伝統的な建物が建ち並ぶ印象があります。

発酵の町としても知られ、古くからある酒蔵や味噌・酢の醸造元、麹屋なども風情があります。

菊姫酒造が見えてきます。

天正年間に創業しこの地で400年以上も酒造りを続けている老舗酒造です。

古くから山岳信仰の聖地とされる霊峰・白山の雪解け水から醸し出される芳醇な美酒は、古来より「加賀の菊酒」と呼ばれたそうです。

菊酒を代表する「菊姫」の名も白山比咩神社の御祭神「菊理媛」(くくりひめ)に由来しています。

金沢のみならず東京においても有名で、店に菊姫が置いてあるとワンランク上の店と観られるとバスの運転手さんが説明してくれました。

近くにある「横町うらら館」は約180年前に建てられた町屋を使った無料休憩所です。

かつては加賀藩の年貢米を管理する「倉宿」で、今は建物が町に寄贈されて誰でも気軽に利用できる施設として公開されています。

金沢市の「野町駅」を起点とする北陸鉄道石川線の終着駅「鶴来駅」です。

往時の賑わいを偲ばせる町の玄関口である駅舎もどこかレトロな雰囲気が漂います。

駅舎の中には当時を思い起こさせる古い鉄道資料がたくさん展示してあります。

かつては、鶴来駅で分岐して能美線(鶴来~新寺井)金名線(加賀一の宮~白山)も走っていたのですが、能美線・金名線が全線配線になり「鶴来駅」が終点になりました。

「鶴来駅」から30分ぐらい電車に揺られ、田園風景や住宅地を通り抜け、金沢市内の北陸鉄道石川線の起点「野町駅」に到着です。

野町駅から「西茶屋街」を目指します。用水沿いに5~6分ほど歩くと「西茶屋街」が見えてきます。

「西茶屋街」も「主計町茶屋街」のように観光客が少なくて落ち着いた雰囲気です。

「西茶屋街」に来たのは、金沢の三茶屋街を全部訪問したかったこともありましたが、もう一つ訳がありました。

金沢に行ったら「甘味処かわむら」の甘納豆を必ず買ってきてほしいと頼まれていたからです。その甘納豆はこの「西茶屋街」でしか購入できないらしいのです。

甘納豆の専門店の「甘味処かわむら」、ありました。

開業当初は芸妓さんから常連様への「茶屋のおもたせ」として始まり、徐々に茶屋の常連様から金沢の贈り物としてご利用されるようになり今日に至っているそうです。

ものすごく多くの種類の甘納豆があり、とても全種類は無理なので、気に入った数種類を土産に購入しました。

また、二階はカフェになっていて落ち着ける空間になっています。

「甘味処かわむら」脇の路地をまっすぐ進み、南大通りを越えると寺町に抜けられます。

路地を更に進んで行くと「人、呼んで忍者寺」妙立寺の裏門に出ます。

西茶屋街からは大変近いのです。

妙立寺は「忍者寺」と呼ばれ、落とし穴になる賽銭箱、床板をまくると出てくる隠し階段、金沢城への抜け道となる井戸などの仕掛けがあります。

裏門から入って表門に出ます。拝観は予約が必要なので今回は外観のみでスルーし(以前、一度拝観したので・・・)寺町界隈を散策します。

寺町の様相は、以前来た頃より様変わりし、華やかになっています。この”宝勝寺カフェ”はお寺の庭でコーヒーや抹茶、金沢銘菓などが楽しめるようです。メニューの品数がとても多いです。

寺町の一角に「六斗の広見」があります。

広見とは防火の目的で道路が広くなっているところで、金沢には数か所あるそうです。

東茶屋街の入口の広い場所も広見で観光客であふれていますが、こちらはとてもひっそりしています。

寺町界隈は約70もの寺社が集まっているそうです。

その間の長く細い路地を抜けると大通りに出られました。

そこからバスに乗り香林坊に向かいます。

香林坊は、金沢市内の中でも数多くのショップや観光スポットが集まる繁華街です。

名前の由来は400年以上前、薬種商を営んでいた向田兵衛という人が、比叡山の香林坊という僧侶を婿養子に向かい入れたのがその始まりになります。

営んでいた店の名前も香林坊と改名し、その後繁盛したことでその名前も知られるようになったそうです。

その後、昭和40年代に正式な町名に採用されたそうです。

香林坊から裏手に降りると鞍月用水沿いに出ます。

ここは「せせらぎ通り」と呼ばれ、水のせせらぎに癒されながら買い物が楽しめる穴場スポットです。

通り沿いには飲食店がズラリと並んでいます。

「せせらぎ通り」にある脇道を進むと長町武家屋敷跡があります。

繁華街の香林坊からわずか数分で、まるでタイムスリップしたかのような加賀藩の武家文化の名残をそのまま残した街並みが広がります。

石畳の静かな街並みを散策すると飲食店やお土産を購入できるショップもあり観光には便利です。

中流階級以上の武家屋敷が集まったという一帯には、豪華さや壮大さを感じさせる建物が並びます。

ここ「武家屋敷跡野村家」は実際に屋敷内を見学できます。

屋敷内には、前田利家の直臣、野村伝兵衛が末森城合戦の時に着用した甲冑その他貴重な資料が展示してあります。

武家屋敷跡を流れる大野庄用水から水を引いた見事な庭園や木のぬくもりを感じさせる茶室などがあり加賀文化のふかさが感じられます。

大野庄用水沿いを歩いて行くと、大きく一文字で「麩 ふ」と書かれた看板が目に入つてきます。

「加賀生麩処 茶庵」です。金沢観光の際の休憩所としても人気なのだそうです。

ここでは麩万寿をほうじ茶と一緒に味わえます。麩万寿のつぶあんにしました。

用水沿いを更に進むと、旧加賀藩士高田家跡の建物があります。

看板には英語での表記もあり、”Admission Free 「無料」お気軽にお入り下さい。”とあります。

加賀藩に仕えた中級武士高田家の武家屋敷跡で、美しい池泉回遊式庭園や仲間(奉公人)部屋、厩なども見学でき、当時の武士の生活が分かります。

武家屋敷街からは8分ほどで尾山神社に到着します。

尾山神社は加賀藩祖・前田利家公と正室お松の方を祀る由緒ある神社です。

全国的にも珍しい和漢洋の三つの建築様式が用いられた「神門」は金沢市の代表的な観光スポットとして有名です。

国の重要文化財にも指定されており、特に、最上階にはめ込まれたギヤマンは美しく、訪れた人を魅了します。

日本現存最古の避雷針が施されているそうです。

拝殿前の狛犬は珍しい体型をしています。

イケメン狛犬と呼ばれているそうです。

拝殿前の梅の木に淡桃色できれいな八重咲きの花が開いています。

「琳子紅梅」という品種だそうです。

拝殿にお詣りをし、境内を散策しました。

見どころの一つである「神苑」は「楽器の庭」とも呼ばれており、古代舞楽の楽器を模した池泉回遊庭園です。

日も暮れてきましたので、駅に戻ります。

駅前には、変わった「やかん体転倒する」という彫刻作品があります。

こちらの作品は金沢・まちなか彫刻作品・国際コンペティション2006において最優秀賞に選ばれたものです。

やかんが半分埋まっているという斬新な作品です。

夕食はホテルの近くの「本家とんとん亭」にします。

超人気のとんかつ店で、土日祝日は予約していなければ1時間待ちは当たり前なんだそうです。

運よく予約なしで入れてラッキーでした。

おいしくて、ボリュウム満点で、大満足でホテルに帰ります。

第3巻につづく・・・・

コメント

タイトルとURLをコピーしました